翻訳
フランス語から日本語へ、日本語からフランス語への翻訳
翻訳では、形式、使われている用語、使用目的など、各文書の特殊性が考慮されます。 多くの場合は、オーダーメイドで、熟練した技術を生かして作り上げる職人の仕事に似ています。
最適な翻訳ができるように
日本語の文書をフランス語に訳す場合は、補足情報などをお願いすることがあります。
1. 単数・複数
日本語をフランス語に訳す場合で、単数か複数かを明確にする必要がある時。 例えば「ここに本があります」という文章で、本は1冊でしょうか、それとも2冊以上でしょうか?
2. 男性名詞・女性名詞
日本語をフランス語に訳す場合で、区別する必要がある時。
例えば「私は東京で生まれた」という文章では、「私」は男性でしょうか、女性でしょうか?
3. 既に訳されている固有名詞
会社名、人名、肩書、商品名、作品名、題名などが既に訳されている場合は、同じ訳語を使います。
4. いろいろな意味があるため何通りもの訳ができてしまうような場合
短い文章や単語リストのような文書では、その文章や言葉の使われている状況がわからないと、いろいろな意味が考えられ、何通りもの訳ができてしまうことがあります。 例えば「高い」。値段が高い、背が高い、気温が高い・・・これらの「高い」は、フランス語ではそれぞれ別の言葉になりますので、言葉がどのような状況で使われているのかお伝えください。
特別なケース
人名・地名
戸籍謄本や契約書などのフランス語訳を依頼される場合、人名、地名、社名などのローマ字表記を指定していただけますようお願いいたします。
カタカナや漢字で記載されている外国の人名の場合は、パスポートなどに記載されているアルファベットのスペルを確認させていただくことがあります。
法定翻訳について
法定翻訳の提出先である機関や書類を審査する担当者によって要求されるものが異なることがありますので、お手数をおかけしますが、どうぞ お客様ご自身で提出先に予めお確かめくださいますようお願いいたします。
Acte de naissanceの法定翻訳が必要とされる場合
フランスでActe de naissanceの提出が求められた場合、日本の戸籍抄本(個人事項証明)または戸籍謄本(全部事項証明)の原本とその法定翻訳の提出で受け付けてもらえるのが一般的ですが、場合によっては不十分とされることがあります。 法定翻訳によって日本の戸籍書類からActe de naissanceという書類を作成できるかどうかという問題も生じます。 当方では、法定翻訳の原則は原文と相違ない翻訳であり、戸籍謄本・抄本から出生証明書や婚姻証明書等の別個の証明書を作成する権限は有しておらず、このような証明書の発行権限は在仏日本大使館または領事館にあると考えており、戸籍の法定翻訳にはActe de naissanceやCertificat de mariageといった言葉は入れておりません。ただ、法定翻訳士の権限や翻訳の仕方の詳細を定めた法令や通達書が存在しないため、法定翻訳士の間で解釈や翻訳方法に多少の相違があるのが実情です。
従って、法定翻訳士によってはActe de naissanceやCertificat de mariageという言葉を翻訳の欄外に入れる人もいますので、まず最初にご確認されるようおすすめいたします。
また、スキャンした文書やコピーからでも法定翻訳は可能ですが、原本からの法定翻訳しか認めていない所もあるようです。提出先機関や担当者によって判断が異なることがありますので、お手数をおかけしますが、どうぞご自身で提出先機関にお問い合わせくださいますようお願いいたします。
運転免許証
日本の運転免許証のフランス語法定翻訳(フランスで運転する場合)
免許証の表と裏の鮮明な画像送っていただけますようお願いいたします。
また、以下の書類の法定翻訳も求められることがあるようです。ご自身で役所にお問い合わせいただけますようお願いいたします。
- 運転免許経歴証明書
- 無事故・無違反証明書
フランスの運転免許証の日本語法定翻訳 (日本で運転する場合)
日本での短期滞在中にフランスの免許証で運転する場合は、JAFによる翻訳のみしか認められていません。フランスの運転免許証に関する現行法令に変更がないかどうか、管轄当局にお問い合わせいただけますようお願いいたします。